各国の教育制度

 

各国の教育制度

留学先の国により、様々な教育制度があります。また、州によって制度が異なる国もあり、留学する時期や学年によっても異なります。各国の教育制度について理解し、目的に合った留学先を決めることが、留学を成功させるための第一歩です。

アメリカアメリカ

基本情報

様々な人種や宗教、文化が混在するダイナミック性をもち、政治・経済・先端技術などの各方面で世界をリードする国、アメリカは常に人気の高い留学先です。授業は少人数制の積極的な参加が求められるスタイルで、成績評価においても授業中の発言がテストの結果と同じように重視されます。

教育制度

学校制度は州によって多様で、義務教育修了年齢も16~ 18歳と開きがあります。エレメンタリースクールとハイスクールの区分も、6-3-3制や6-6制、8-4制等の違いが見られます。 多くの学校は8月下旬から9月に新学期を迎え、5月下旬から6月に終了します。秋学期と春学期から成る2学期制(Semester)が主流です。履修科目は学校のアドバイザーと相談の上、必修科目と選択科目の中から決定され、生徒によって時間割は異なります。

アメリカの学校制度
アメリカの学校制度

カナダカナダ

基本情報

カナダの社会は「モザイク」と表現されるように、様々な文化が独自性を保ちながら共存しています。方言のほとんどない英語に加え、美しく豊かな自然や治安の良さなど安心して学習できる条件が整う人気の留学先です。

教育制度

カナダでは州によって教育制度が大きく異なります。エレメンタリースクールとセカンダリースクール(ハイスクール)の区分には6-3-3制、7-5制、6-5制等がありますが、学年は共通してグレード1 ~ 12と通しで呼ばれます。グレード11以上では自分の将来の進路に応じて大学進学コースと職業コースのいずれかを選択し、コース選択科目を中心に学ぶようになります。 カナダには、科目ごとに基準に達しなければ再度履修するNon-Grade(無学年制)という制度があります。このため、12年生を終えて高等教育機関に進学する場合の年齢にはばらつきがあります(目安は18歳くらい)。

カナダの学校制度
カナダの学校制度

オーストラリアオーストラリア

基本情報

ほとんどの高校で日本語が専攻科目の中に組み込まれており、日本に興味を持っている生徒も多くいます。こうした親日的な国柄や治安の良さ、恵まれた自然などが理由で人気の留学先となっています。

教育制度

1~6年生までがプライマリー・スクール、7~12年生までが日本の中高を一緒にしたセカンダリー・スクールという構成になっています。通常10年生までが義務教育になり、大学進学希望者は11・12年生まで進みます。学校の運営形態は、州立(公立)と私立がありますが、州立が全体の約7割を占めます。私立校には、イギリスの古き良き伝統を受け継ぐ名門校、特にカトリックなどの宗教系の学校が多くあります。 オーストラリアの学期は1月末に始まり、12月中旬頃に終了します。各学期が10週間程度の4学期制で、学期と学期の間にはSchool holidayが、12~1月には6週間程度の夏休みがあります(タスマニア州は3学期制)。

オーストラリアの学校制度
オーストラリアの学校制度

ニュージーランドニュージーランド

基本情報

親日国として知られ、治安が良く、のどかな自然に囲まれてのびのびと学習できる環境が整っているため、留学先に選ぶ人が増えています。ニュージーランド先住民であるマオリの言葉や文化にも触れることができます。

教育制度

義務教育課程は、プライマリースクール(5 ~10歳)、インターミディエイト・スクール(11~12歳)及びセカンダリー・スクール(13~17歳)の3年目までです。セカンダリー・スクールの残り2年は大学進学準備として大学で希望する分野の勉強をします。 ニュージーランドには約400校のセカンダリー・スクールがあり、そのほとんどが公立です。私立は宗教系の学校が主流で、伝統を重んじた教育方針が見られます。 学期は1月下旬から2月上旬に始まり、12月上旬までとなります。4学期制を採用し、12月中旬から新学年までが夏休みとなります。

ニュージーランドの学校制度
ニュージーランドの学校制度

イギリスイギリス

基本情報

長い歴史と伝統を持つイギリス。数世紀もの長い時間をかけて築かれた優れた教育システムは考える力を育成し、自らの意思で学ぶ姿勢を尊重、少人数制で個人を重視した教育です。

教育制度

義務教育は16歳までで、プライマリースクール( 5~11歳)とセカンダリースクール(11~16歳)に分かれます。義務教育が終了すると、中等教育検定試験(GCSE)を受験し、その結果により高等教育に進学できるかが決まります。この試験で結果が出せた生徒は、6th Formという日本の高校に相当する中等教育課程に進学します。交換留学生の多くが、この6th Formに在籍します。

イギリスの学校制度
イギリスの学校制度

アイルランドアイルランド

基本情報

「エメラルドの島」と呼ばれ、美しい緑あふれる治安の良い住みやすい国です。ケルト文化が色濃く残っており、歴史、言語、伝統的な音楽やダンスが生活に溶け込み、ユニークなものとなっています。

教育制度

アイルランドの教育制度は、初等、中等、高等教育から成り立っています。中等教育は12歳からの6年間で、日本の中学、高校レベルに該当します。中学レベルは3年間のJunior Cycle、高校レベルは1年間のTransition Yearと2年間のSenior Cycleに分かれます。Junior CycleおよびSenior Cycle修了時に共通試験を受験します。いずれの試験も3段階の難易度別に受験可能で、試験結果で進学先が決まります。中等教育機関は約800校あり、その過半数が私立校です。

アイルランドの学校制度
アイルランドの学校制度